
猫はこたつで丸くなる、とよく言うが、グレ多はわりと寒いのも平気なようで、最低気温が氷点下の日でもニャルソックに励んだり(外にはK以外の野良猫も見かける)、寒い部屋にあるトイレで用を足したりしている。古民家に住んでいるので廊下や階段、お勝手などはほとんど外気温と同じくらい寒いのだが、私がトイレに行く度についてきたりもする。でも部屋にいるときはひざの上に来ることが増えたし、寝るときは私の寝ている布団の上に飛び乗って、人間の体温で暖を取っている。たまに足に乗られて動けないことがあるが、金縛りにあったみたいで面白い。布団の中の方が暖かいので入ってこいと誘うが、まだそこまでの仲ではないらしく、ほとんど入ってくることはない。入ってきたときは魚臭い湯たんぽを抱えているみたいなのに。そのわりには枕元でニャーニャー言いながらくるくる回って、堂々とケツの穴を披露したりもする。親しき仲の境界線はよくわからない。
グレ多はうちに来た7月と比べて、たぶん1キロ以上太った。見た目もあきらかに大きくなったし、たまに南国からやってくる妹と姪は、グレちゃん大きくなったねと口を揃える。そりゃそうだ。食べることにしか興味がなく、ご飯をあげた10分後にはもう次のご飯をよこせと催促のニャーを言うのだから。秤付きスプーンを買って、これ以上大きくならないようにご飯の量を管理しているが、でもときにはおやつをあげたりもするし、試供品のエサなどが送られてきたときにはつい多めにあげてしまう。まあ冬だから夏ほど動かないし、多少太っていてもいいんだが、ずっとニャーニャーとご飯の催促ばかりをされるのはさすがにうるさい。ご飯以外の楽しみを見つけなさい、とは言うものの、他にやることもなく、ご飯の入った棚の上に陣取って、私を睨んでいる。
押し寄せるインフレの波に飲み込まれ、来年はもっと賃労働を増やさないとまずそうなので、グレ多といる時間が減るかもしれないが、パソコンのデスクに来て作業の邪魔をする以外に、何かひとりでできる楽しみを見つけてほしいものである。
(2025/12/28)
