旅の記憶 その2 ―パリのブックオフで手に入れたもの

古書を買っていると、古いレシートや私物っぽい栞、新聞の切り抜き、メモ、さらには手紙などが本の間に挟まっていることがたまにあるが、それが元々は誰かへの献本だったときには、献本の短冊や挨拶状などが入っていることもある。まあそ...

トレード負け

パンク文化には「トレード」という、黄白を介さない物々交換の文化があることはよく知られた話である。それは単に自分のバンドの音源の交換にとどまらず、個人同士で所有しているレコードなどの音源を(だいたい同じ価値のものと)交換し...

個人出版の書店営業

Gray Window Pressで最初の本を出したのは2019年の春だ。Debacle Path vol.1を3月に、その2ヶ月後にはMDC本を出版したので、あの頃は今思えば本当にアホみたいに(賃労請け仕事も含め)連日...

「人間の翻訳」

年明けにツイッターでこの記事を見かけて読んだ。 「もうすぐ消滅するという人間の翻訳について」 https://note.com/aki0309/n/n1f05cb496913 ちょっと感傷的にすぎる文章かとも思うが、執筆...

DIYレコーディング覚え書き

 今年の頭に無職になり暇していた弟と一緒に、遊びでバンドを始めた。その名をNo Workと呼ぶことにした。一緒にやるのは22年ぶりである。私も請け仕事にあぶれ、体調もようやく戻ってきたので、昔から一度やってみたかったDT...